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君のドブネズミシチューが食べたくて...(今更だけど)レッド・デッド・リデンプションで映画以上の西部劇体験!

2015年2月13日 11:18

ゲーム  

「俺を探してたって?…ここ(墓地)でか?」

 

こんな記事を書く事は今更だけど、西部劇に馴染みのない日本人相手には思ったより売れなかったのでは?と思うと、何かもったいなくてレビューを書く事にしました。日本売上本数はXbox360/PS3合わせて25万本というなかなかの数字だけど、
 
日本のゲームユーザーで西部劇に許容がある人は25万人しかいない
 
と考えると、悲しくかつmottainai。オープンワールドまたはTPSは好きだという人はもっと多い筈なのに、西部劇というだけでプレイされてないのはmottainai、と思うようになった。この考えをどう判断するかは皆さんに任せるけど、
 
「まだまだ遊べるぜXbox360!」
 
と言いたいためでもあったりする。
※この記事を書いていたところXbox360が故障。もう遊べない…
 
今回挙げるこの「レッド・デッド・リデンプション」は中古実売価格1500円程度。なので西部劇に興味ない方、普通に未プレイの方もこの記事を見て、
 
「あーそんなゲームあったよね。安いし目ェ通す程度にやってみるか」
 
と思って、Xbox360を引退させるのを踏みとどまってくれると嬉しい。
※しつこいようですが、この記事を書いていたところXbox360が故障。もう引退か…
 
ちなみに自分は(前々からプレイしたいとは思ってたけど)Dragon Age Inquisitionまでのつなぎとして買った。しかしその面白さはDA:Iいらないんじゃね?と思う程評価してる。まあDA:Iも結局買ったけどサ。
 

西部劇に興味がないなら

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まずは西部劇を意識せず、TPSとして遊んでもらいたい。GTAⅤと同じRockstar Games社が発売元なので、TPSとして問題は少ない、と思う(自分はRS押しっぱなし+LTでの後ろ撃ちは辛かったが)。西部劇に詳しくない、西部劇映画を観た事がなくても、TVや漫画や歴史の授業で何となく西部開拓時代を知ってる程度の知識があれば困ることはない。
 
レッド・デッド・リデンプションの「舞台設定」はよくある系、ステレオタイプな西部劇だからだ。
 
しかしそう書くと、
 
「じゃあ西部劇(映画)ってつまらないから、レッド・デッド・リデンプションもつまらん、というか俺には合わないねー」
 
と、言われそうなので補足。
 
レッド・デッド・リデンプションの「世界観」は、美しくキレイなご都合主義の多くの西部劇映画と異なり、かなり黒く、そして予想の逆を突いてくる。
 
ならず者は一部のギャングで、たまにヒャッホーウと攻めてくる…というのが西部劇映画の定番だけど、このゲームではたまにどころかそこら中にいて、当然被害にあった一般市民はすぐに助けを求めてくるんだけど、助けてもガッカリさせられるどころか、うまいこと漁夫の利を狙って裏切ってくる事が多々ある。
 
ヒロインは牧場主の一人娘…という事もなく、口の減らない年増が一人居るだけだ。そもそも主人公は妻子持ちでロマンスは発生しません。ちなみに妻は元娼婦だったりする(主人公は人間出来てるなあ)。
 
つまり、舞台は西部劇映画あるある系だけど、キャラとそこから始まるイベント、世界観は、アンチご都合主義というか、欲にまみれて非常に人間らしく出来ているのだ。
 
他人は殆ど信用ならずムカつく。どのくらいかと言うと、主要NPCの殺し方をググッてしまうくらい信用ならずムカつくのだ。(ギギギ…)
 
想定内の舞台に、想定外の世界観。
案外、新作ゲームの発表を聞いた時点で内容がある程度想像出来てしまう日本人にこそ、オススメ出来るタイトルかもしれない。良い意味で期待を裏切ってくれる。
 

出来る事が少ない…だがそれでいい。

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レッド・デッド・リデンプションは、アメリカ西部開拓時代末期を舞台にしたオープンワールドのアクションアドベンチャーゲーム…というか、
 
西部劇ガンマンシミュレーターだ。
 
何か牛とか鳥とか狩って料理したり、皮や革で工芸品作ったりとか、いわゆる「生産スキル」をいかにも育てられそうなゲームに思えるだろうけど、
 
生産なんぞ出来ん。
 
殺るか、
盗るか、
(賭博で)打つ、しか出来ない。
ガンマンとして生きるしかないのだが…
だがそれでいい。いいのだ。
 
例えば、世界を救える力を持つ聖戦士様が、料理スキル255とかって何か気分醒めない?
 
なので、これでいいと思う。
西部の男はチマチマした事しない。多分。全てを銃が決め、そして銃で決める。それが西部開拓者魂なのだよ。きっと。
 
※厳密には「チャレンジ」と呼ばれるサブイベントで「うんたらという薬草を10本摘め」とかはある。でも摘んだら何か作れる訳でもなく、衣装が増えるようになる。
 

これは汚い西部劇

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先にも少し書いたけど、西部劇というと、勧善懲悪で大草原を舞台にした古き良きアメリカの爽やかドラマ、というイメージがないだろうか?過去これまで多くのゲームや映画がそう作ってきたからしょうがないし、それが悪いというつもりもない。だがしかし、
 
このゲームでは勧善懲悪の「悪」がやたらとフューチャーされている。より人間らしいというか。西部劇あるある的な悪行は、大抵やられるし、
 
大抵出来る。
 
例えば、
 
・馬に乗せて行ってくれ、と声をかけられ馬を止めたら、引き摺り下ろされ馬を奪われた。
→口笛で馬を操り振り落とし、縛りあげて、ナイフでクビをかっ切ってやった。
 
・馬車が動かないからか、助けてと声をかけてきた女性に近づいたら美人局で、隠れてた男4,5人が問答無用で発砲してきた。
→女以外全て頭を殺ったら命乞いしつつ逃げたので、投げ縄で捉えて、馬で数キロ引き摺り回した挙句に、湖に叩き込んでやった。
 
・街道で保安官が囚人に逃げられて、捕まえてくれ!と頼んできた
→要望通りに殺さず生け捕り突き出したら、保安官「手間かけさせやがって」パンッパンッ
 
などなど。
しかしこれらはサブイベント。真の西部劇の黒さ、そして悲哀はこの程度ではない。各シナリオで存分に味わってもらいたい。
 

最高の馬ゲー?

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自分は何本か馬を乗り物に出来るゲームをやってきたけど、レッド・デッド・リデンプションの馬は素晴らしい。見た目としての描写も、乗り物としての爽快さも、世界観のキーとしての扱い方も、かつてこれほどまでに馬をゲームに組み込めたゲームがあっただろうか?
(ダビスタとか言わないように)
 
以下に米ゲームサイトCVGのレビューも挙げておくが、馬についてはこの一言で十分だろう。
http://rdr.wikiwiki.jp/?%A5%B2%A1%BC%A5%E0%C6%E2%CD%C6
▼ CVG 9.5/10
Red Dead Redemptionは、単なる「プレーしたくてたまらないゲーム」ではなく、「決して立ち去りたくない人生」そのものだ。何とか現実世界に戻ってこれた時には、真剣に馬を買う事を考慮しているだろう。
最高の物語、最高のキャラクター、最高の内的作用を備えた、ディテールとリアリズムに満ちた西部劇に仕上がっている。今すぐ買いに走るのだ。
 

イベントのリプレイが可能

レッド・デッド・リデンプションはセーブが3つしか出来ないけど、映画DVDのチャプター再生のように、メイン・サブ問わずイベントのリプレイが可能だ。
 
この仕組みは素晴らしいと思う。そしてそれは、この仕組みを導入する程にゲーム全体が価値のあるシナリオで構成されている、という事でもある。まあ制作サイドの自信の表れ、自己満かもしれんが。でも評価する。
 

秀逸なブラックジョーク

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マニュアルでは主人公ジョン・マーストンは「皮肉屋」と一言で紹介されているが、もう少し説明すると、
 
悪人には機智を利かせた返答に窮するアクションを起こせ、善人にはウィットに富んだブラックジョークを返せる人、と言える。本記事タイトルの「ドブネズミシチュー」も然りだ。
 
これはシナリオライターは相当映画を研究したか、はたまた日常トークからして性悪なのか(失礼)。つか、ここまでのブラックジョークの密度と質は、映画でもなかなかお目にかかれない。つまり原文もスゴイが翻訳も頑張った。超頑張った。
 

映画なら脚本賞取れる?シナリオ

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数本しか西部劇映画は観てないけど「大いなる西部」が陽だとしたら「ワイルドバンチ」は陰と呼べる内容だろう。レッド・デッド・リデンプションはゲームというインタラクティブ性を損なわず、陰陽両方の面白さを持っている。
 
そして、先に挙げた名作映画のいずれとも違う素晴らしいラストを用意してくれている。終わりつつある西部開拓時代の良さと悲哀と憧れ、そして…。
 
レッド・デッド・リデンプションの最終シナリオは何のヒントもなく何のセリフもなく始まる。しかし、ここまでこの世界で生きてきたプレイヤーには何をするべきか言われずとも分かる筈だ。いや「何をしたいか」すぐ思い、そしてすぐに発つ事だろう。
 
その選択は現在の常識とは異なる、言わば「本能の選択」「蛮性の選択」になる筈だ。よってエンディング後に我に返って生まれる感情は、決して心地良いものではないかもしれない。
 
しかし、この時確かに俺(プレイヤー)は物語の一人だった、西部開拓時代に生きた一人だった、と振り返れる。
 
エンディングは、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかトゥルーエンドなのか、それはプレイヤーの判断に任せるという思惑を感じさせる内容&スタッフロールとなっている。
 
ここまでゲーム中は、映画を意識したシナリオやカットシーン、セリフ回しが数多く見られたが、最後の最後は「ゲームとして」締めてくれた。これこそがレッド・デッド・リデンプションを名作たらしめたキモかもしれない。
 
ゲームと映画は娯楽として別モノだけど、その融合が語られるようになってしばらく経つ。もちらんアラはあるが、このゲームはその答えのひとつだろう。
 
ゲームのインタラクティブ性と映画の表現力がシナリオ・システムの両面で巧みに融合されたこの「レッド・デッド・リデンプション」。今更ではあるけれど、もっと多くの人にプレイしてもらいたいと願うばかりだ。
 

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